ニキビは顔にできる厄介な疾患ですが、実は多くの方が背中ニキビにも悩まされています。
本記事では、背中ニキビによく効く市販薬や効果の高い処方薬をご紹介します。
薄着になりやすいこれからの季節、目立つ背中ニキビを改善したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
背中ニキビの薬を選ぶ際のポイント
素早く綺麗に背中ニキビを改善したい場合は、薬選びがとても重要です。
背中ニキビに効く薬の選び方のポイントを詳しく解説します。
より高い効果を求める方は処方薬
背中ニキビに効く市販薬は多数販売されており、ドラッグストアや通販で手軽に購入可能です。
しかし、ニキビの初期段階で使用する想定で作られているため、処方薬と比較すると有効成分の含有量が少なく、症状が悪化している場合にはあまり効果が期待できません。
そのため効果の高さや即効性を求める方は処方薬がおすすめです。
背中ニキビに効く処方薬は皮膚科で処方、または海外通販で購入することができます。
海外通販は、Amazonなどの国内通販と変わらず手軽に利用できるため、通院が面倒な方は海外通販を利用してみてください。
症状で選ぶ
背中ニキビに効く成分には、以下の種類があります。
・サリチル酸
・イソプロピルメチルフェノール
・イブプロフェンピコノール
●処方薬
・過酸化ベンゾイル
・クリンダマイシンリン酸エステル
・ミノサイクリン塩酸塩
・レボフロキサシン水和物
背中ニキビの薬に含まれる成分は、いずれも背中ニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌したり、毛穴詰まりを解消する作用があります。
ニキビは症状が進むことで、白ニキビ→黒ニキビ→赤ニキビ→黄ニキビと変化します。
初期段階の白ニキビはイソプロピルメチルフェノールなどの殺菌作用が高い成分がおすすめですが、炎症して赤くなってしまった場合は過酸化ベンゾイルなどの処方成分が向いています。
剤型によって選ぶ
背中ニキビの薬は、以下のように複数の剤型がありそれぞれ特徴が異なります。
- 塗り薬
しっかり密着して保湿もしやすい - スプレー
広範囲にニキビがある場合におすすめ - 飲み薬
塗る手間がなく手軽に背中ニキビを改善できる
最も手間がかからないのは飲み薬ですが、市販で買える飲み薬はほとんどがビタミン剤です。
即効性はないため、早く治したい方は他の薬と併用するかミノマイシンなどの処方医薬品を使用しましょう。
原因菌が何か見極める
ニキビは、アクネ菌やマラセチア菌などの原因菌が毛穴の中で増殖し、炎症を起こしている状態です。
顔にできる通常のニキビは大半がアクネ菌による炎症ですが、背中ニキビはマラセチア菌というカビ菌が原因のマラセチア毛包炎の可能性があります。
- 通常のニキビより小さめ
- 小さな赤いできものが、背中や腕などに比較的広範囲に広がる
- ニキビ治療薬では治りが悪い
- かゆみがある
- 汗をかく時期に発症(再発)しやすい
背中は皮脂の分泌量が多く、衣服で蒸れやすいためマラセチア菌が繁殖しやすいと言われています。
マラセチア菌が原因の場合は、通常のニキビ治療薬では治らないため専用の薬を使用する必要があります。
マラセチアの場合は抗真菌薬を
マラセチア毛包炎は市販のニキビ薬では効果がなく、ケトコナゾールやイトラコナゾールなどを含む抗真菌薬で治療されます。
抗真菌薬は市販されておらず、皮膚科もしくは海外通販でも購入可能です。
ただし、ニキビとマラセチア毛包炎は症状が分かりにくいため、どちらか分からず不安な方は皮膚科の受診をおすすめします。
背中ニキビによく効く市販薬
背中ニキビに効く市販薬は、サリチル酸やイソプロピルメチルフェノールを含む外用薬がおすすめです。
外用薬と内服薬がありますが、市販の内服薬はビタミンや漢方で肌の状態を整え、ニキビを予防する薬です。
ニキビの原因菌に直接アプローチする薬ではないため、服用する場合は注意が必要です。
商品名 | セナキュア | ペアアクネクリームW | ビタミンBBプラスクニヒロ | ネオ小町錠 |
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特徴 | スプレータイプの外用薬 | クリームタイプの外用薬 | ビタミンBを含んだビタミン剤 | 生薬やビタミンを含んだ内服薬 |
商品詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
セナキュア
価格 | 1本:974円~ |
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主成分 | サリチル酸 |
使用方法 | 1日2回、患部に適量を塗布 |
副作用 | 発疹、かゆみなど |
セナキュアは、手の届きにくい背中にも使用しやすいスプレータイプの外用薬です。
サリチル酸の皮膚を軟らかくする作用を利用し、皮膚に存在する細菌ごと角質を剝離させることができます。
また、角化した皮膚が剝がれることで、毛穴の詰まりを解消してニキビの予防効果も期待できます。
ただし、目元には使用できないため、背中やデコルテ、腕などの使用に留めましょう。
ペアアクネクリームW
価格 | 24g:889円~ |
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主成分 | イブプロフェンピコノール、イソプロピルメチルフェノール |
使用方法 | 1日数回、患部を清潔にしてから適量を塗布 |
副作用 | 発疹、かゆみなど |
ペアアクネクリームWは、非ステロイド性の抗炎症成分であるイブプロフェンピコノールと、殺菌作用があるイソプロピルメチルフェノールを配合したクリームタイプの外用薬です。
皮膚に浸透した有効成分が炎症を鎮めることで、背中ニキビの改善が期待できます。
顔にも使用できるため、ニキビができやすい方におすすめです。
ビタミンBBプラスクニヒロ
価格 | 140錠:716円~ |
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主成分 | ビタミンB2リン酸エステル、ビタミンB6など |
使用方法 | 1日2回(朝夕の食後)、1回1錠ずつ服用 |
副作用 | 発疹、胃部不快感など |
ビタミンBBプラスクニヒロは、不足したビタミンを補うためのビタミンB2主薬製剤です。
皮脂の分泌量や皮膚の状態をビタミンで整え、ニキビの発生を予防します。
また、ビタミン不足によって起こる皮膚炎や湿疹にも効果が期待できます。
ネオ小町錠
価格 | 270錠:3,220円~ |
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主成分 | キキョウ、ダイオウ、ビタミンCなど |
使用方法 | 1日2~3回、1回3~5錠ずつ服用 |
副作用 | 発疹、かゆみ、胃部不快感など |
ネオ小町錠は、12種類の生薬と5種類のビタミンを配合した内服薬です。
不足した栄養素を補うことでターンオーバーの乱れが改善され、ニキビ治療や予防効果が期待できます。
副作用が強い場合は飲む回数を減らす、効果が感じられない場合は1回に5錠服用するなど、症状に合わせて調節可能です。
背中ニキビによく効く処方薬
背中ニキビに効く処方薬は、抗菌作用のある過酸化ベンゾイルや抗生物質が含まれた薬がおすすめです。
外用薬と内服薬があるため、使いやすい方を選んでみてください。
商品名 | ベピオゲル | クリンダマイシン | ミノマイシン | クラビット | イソトロイン(アキュテイン) |
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特徴 | 抗菌作用のある外用薬 | 抗生物質が入った外用薬 患部にピンポイントに塗る必要がある |
塗る手間がない内服薬 | 塗る手間がない内服薬 | 塗る手間がない内服薬 特に重症化したニキビ向き |
商品詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
ベピオゲル
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ベピオゲル 1本:4,000円~ |
主成分 | 過酸化ベンゾイル |
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使用方法 | 1日1回、患部を清潔にしてから適量を塗布 |
副作用 | 皮むけ、紅斑、かゆみ、乾燥など |
ベピオゲルは、抗菌作用やピーリング作用を持つ外用薬です。
ピーリング作用で角質を剝がし、毛穴の中で増殖した細菌に作用します。
ただし、夜寝る前に塗ると長時間寝転がるため、肌が弱い方はかぶれる可能性があります。
背中の広範囲に塗りたい方やかぶれやすい方は、朝の使用をおすすめします。

クリンダマイシンゲル
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クリンダマイシンゲル 1本:3,300円~※送料無料 |
主成分 | クリンダマイシンリン酸エステル |
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使用方法 | 1日2回、患部を清潔にしてから適量を塗布 |
副作用 | 皮膚のつっぱり感、脂性肌、かゆみなど |
クリンダマイシンゲルは、リンコマイシン系抗生物質を配合した外用薬です。
背中ニキビの原因菌の繁殖を防ぎ、ニキビの炎症を鎮めます。
クリンダマイシンゲルはピンポイントに塗布する薬のため、広範囲に塗り広げないよう注意しましょう。
また、背中は自分で塗りにくいため、家族や同居人などに塗ってもらうことをおすすめします。
ミノマイシン
商品名 | アカミン (ミノマイシンジェネリック) |
Divaine (ミノマイシンジェネリック) |
ミノマイシン・ジェネリック |
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価格 | 60錠:2,850円~ | 10錠:2,290円~ | 100錠:14,250円~ |
価格 | 最もコスパの良いミノマイシンジェネリック | 10錠~から試せる | 大容量でストックできる |
ボタン |
主成分 | ミノサイクリン塩酸塩 |
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使用方法 | 初回は100~200mg服用し、 2回目以降は100mgずつ1日1~2回に分けて服用 |
副作用 | 皮膚の色素沈着、めまい、腹痛など |
ミノマイシンはニキビや咽頭炎、肺炎など、さまざまな炎症に作用する内服タイプの抗菌薬です。
細菌が増殖するためのタンパク質合成を阻害することで、細菌の繁殖を防ぐことができます。
背中ニキビだけでなく顔のニキビにも効果があるため、飲むだけで手軽にニキビの治療が可能です。
また、薬の形状は錠剤や顆粒、カプセルなどがあるため、飲みやすいものを選びましょう。
クラビット
商品名 | クラビット・ジェネリック | クラビリン (クラビットジェネリック) |
レボフロックス (クラビットジェネリック) |
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価格 | 20錠:1,800円~ | 5錠:1,200円~ | 100錠:5,500円~ |
価格 | 最もコスパの良いクラビットジェネリック | 5錠~から試せる | 大容量でストックできる |
ボタン |
主成分 | レボフロキサシン水和物 |
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使用方法 | 1日1回、1回500mgを服用 |
副作用 | 貧血、頭痛、下痢など |
クラビットはニキビや咽頭炎、結核など、さまざまな炎症に作用する内服タイプの抗菌薬です。
細菌のDNA合成を阻害することで、細菌の繁殖を防ぐことができます。
ミノマイシンと同様に、背中ニキビや顔ニキビを同時に治療可能です。
点眼液タイプもありますが、ニキビに使用する場合は錠剤タイプを選びましょう。
イソトロイン(アキュテイン)
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イソトロイン(アキュテイン) 30錠:3,300円~ |
主成分 | イソトレチノイン |
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使用方法 | 1日1錠を食後に服用 |
副作用 | 皮膚や粘膜の乾燥、めまい、嘔吐など |
イソトロインは、ビタミンA誘導体のイソトレチノインを含む難治性ニキビの治療薬です。
皮脂の分泌を抑える作用、角化異常による毛穴の詰まりを改善する作用によって、背中や顔のニキビを改善します。
非常に効果が高い医薬品ですが、副作用のリスクもあるため事前に注意が必要です。
背中ニキビができる原因
背中ニキビができる原因は、皮脂の過剰分泌や生活習慣の乱れ、入浴時の洗い残しなどが関係しています。
背中ニキビを繰り返している方は、ご自分に当てはまる原因がないかどうか確認してみてください。
皮脂の過剰分泌
背中には皮脂腺が多く、過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まりニキビができます。
皮脂量は乾燥やホルモンバランスの乱れ、食生活の乱れなどが原因で増加するため、保湿と規則正しい生活が大切です。
また、手が届きにくいため洗いにくく、衣服で蒸れやすいため清潔に保つのが難しい部位でもあります。
不規則な生活習慣
睡眠不足や偏った食事は、肌のターンオーバーの乱れに繋がります。
ターンオーバーが乱れると古い細胞や角質が蓄積され、毛穴に汚れが溜まったり細菌が繁殖しやすくなってしまいます。
体内の栄養バランスやターンオーバーが乱れないよう、規則正しい生活を心掛けましょう。
シャンプーなどの洗い残し
入浴時、シャワーで流したシャンプーやリンスが背中に残っていると、毛穴に詰まって炎症を起こしやすくなります。
しかし、背中を強くこすって洗うと刺激になり、ニキビや皮膚の状態が悪化する恐れがあります。
シャンプーやリンスを終えた後に身体を洗う、といった工夫がおすすめです。
薬と同時に行いたい背中ニキビの治し方
背中ニキビは細菌の増殖に加え、ターンオーバーの乱れや毛穴詰まりが原因で起こります。
ニキビが再発しないよう、薬の使用と同時に生活習慣の心掛けが大切です。
ニキビを改善する背中の洗い方
背中ニキビができた場合や予防したい場合は、以下の点に気を付けて入浴してみてください。
・ニキビを刺激しないよう、手で優しく洗う
手が届きにくい場所は、やわらかいスポンジで優しく洗いましょう。
また、以下のような薬用せっけんを使用するのもおすすめです。
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オパシー石鹸 1個:2,000円~ |
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プロポリス石鹸 1個:2,800円~ |

薬用成分の入った化粧水で保湿
背中は衣服の摩擦で角質が厚くなり、乾燥しやすい部位です。
乾燥するとターンオーバーが乱れてニキビができやすくなるため、入浴後はきちんと保湿しましょう。
一般的な化粧水でも問題ありませんが、イソプロピルメチルフェノールやサリチル酸などの殺菌成分、グリチルリチン酸などの抗炎症成分を配合した薬用ローションがおすすめです。
生活習慣に気をつける
栄養の偏りや睡眠不足は皮脂の過剰分泌やターンオーバーの乱れに繋がり、背中だけでなく顔にもニキビができやすくなります。
脂っこい食事を控え、ビタミンの多い食材を積極的に摂るようにしましょう。
また、睡眠の質を高めたりストレスを解消することも大切です。
薬だけに頼らず、生活習慣を正して背中ニキビができないよう予防してみてください。
背中ニキビに関するよくある疑問
ここからは、背中ニキビに関するよくある質問にお答えします。
ステロイド薬を使おうと思っている方や薬が塗りづらくて困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
背中ニキビにステロイドを使用してもいい?
ニキビに効く市販薬の中には、ステロイドが含まれたものもあります。
しかし、ステロイドを塗布した箇所は免疫力が低下しやすく、刺激に弱くなるため悪化や再発の原因になる可能性があります。
ステロイド薬を使用したい場合は、医師の指導のもと使用しましょう。
自分で薬が塗れない場合はどうする?
背中は手が届きにくく、特に一人暮らしの場合は自分で薬が塗れずに困る方もいるでしょう。
そんな方には、広範囲に吹き付けられるスプレータイプや伸びやすいローションタイプ、内服薬タイプがおすすめです。
また、孫の手のような形の道具を使えば薬が塗りやすくなるため、薬局などで購入して試してみてください。
まとめ
背中ニキビは皮脂の過剰分泌やターンオーバーの乱れなどが原因で起こります。
皮膚の状態や栄養バランスが乱れないよう、規則正しい生活を心掛けましょう。
また、背中ニキビは処方薬や市販薬で改善が期待できます。
処方薬は海外通販でも購入できるため、手軽に高い効果を求める方はぜひ購入してみてください。

